RC造とは?
RCとは、Reinforced-Concreteの略で、鉄筋コンクリート造のことです。コンクリートを鉄筋で補強した構造のことで、それぞれの異なる性質を持った材料が一体となって建物を支える構造です。引っ張り力に強い鉄筋と、圧縮力に優れたコンクリートの長所を生かした工法の1つです。アルカリ性で耐火性の高いコンクリートで鉄筋を被覆することで、錆びや高温による強度低下を防ぎます。また温度変化による収縮や膨張の割合がほぼ等しい鉄筋とコンクリートは変形しにくく、建物の耐用年数が長くなります。鉄筋とコンクリートの相乗効果よって優れた強度と耐久性がもたらされるのです。RC造の住宅は、柱や梁による軸組構造でなく、壁式構造で造られています。軸組構造ですと線と点で外からの力を受け止めるので、柱や接合部分に負荷が集中するのに対し、RC造は壁・天井・床といった家の構造全体で外からの負荷を分散するため耐久性に優れています。縦・横・斜め、といった様々な方向からの負荷を建物全体に受け流すため、一般的な住宅としては最も強度に優れています。さらに柱や梁で余計なスペースを取らないため、居室空間を最大限に有効活用できます。
RCを推奨する理由
優れた耐震性
地震が起きると、建築物にはあらゆる方向から揺れの負荷が加わります。RC造の住宅は、梁や柱のない壁と天井と床の6面で構成されているので、面で地震のエネルギーを受け止め、外からの力が1カ所に集中するのを防ぐため耐震性に優れています。さらに鉄筋コンクリート自体が木造に比べて単位面積当たりの比重が重たく、継ぎ目のない一体構造であるということも耐震性の向上に繋がっています。
RCならではの耐火構造
火災に対して、RC造の住宅は一般的な木造建築などと比較してはるかに安全です。RC造は耐火構造なので都市部の防火地域にも建築が可能です。一般的に住宅に使用される木材は260℃で発火するといわれています。また鉄骨の場合は540℃で変形しだします。鉄骨は丈夫なイメージですが、実は900℃で倒壊の危険性があります。一方、鉄筋コンクリートは1000℃以上の炎に2時間さらされても燃えることがありません。また強度も低下しないため非常に安全な建材と言えます。
騒音のない快適な住まい
一般的に、音に対して重たい素材ほど遮音性に優れます。木材などと比較して鉄筋コンクリートは比重が高いので、音のエネルギーを有意に遮断します。その遮音性は一般的な住宅では極めて高水準です。一般の木造住宅の2倍程度の遮音性能があるため、非常に静かで快適な住まい造りが可能となります。
躯体の劣化も少ない高耐久住宅
圧縮力に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を用いているため、他の木造建築などと比べて耐久性が非常に優れています。実際、鉄筋コンクリート住宅の法定耐用年数は47年と最も長く指定されています。木造住宅の耐用年数が22年であることを踏まえれば、最もコストパフォーマンスに優れた住宅ということがお分かりになるでしょう。
RCで得られるメリット
多くの人にとって家を建てるのは初めてです。したがって設計が進むと技術的な理由で妥協してしまう方が少なからずいらっしゃいます。しかし強度が高く設計バリエーションも豊富なRC造住宅なら、敷地面積を最大限に活かした理想の住まいが実現できます。1 階を広いガレージにしたり、高さを工夫して北側の斜線のない3階建てにしたり。さらには地下にオーディオルームを作ったり、屋上ガーデニングを楽しんだり・・・といったお客様のこだわりもRC造なら簡単に実現できます。鉄筋コンクリートは非常に堅牢性が高いので、広くて開放的なリビングルームも問題なく作ることができます。外観をスタイリッシュなコンクリート打ち放しにしたり吹き付け塗装やタイルなどで温かみのある外壁にしたり、様々なデザインを実現することが可能です。また内装は打ち放しを活かしたクールなものから和室はもちろん木材の暖かみある居室空間、さらには本格的な日本間のデザインに仕上げることも可能です。鉄筋コンクリート住宅なら丈夫で、かつ優しさと温かさのある住宅を作ることができます。また高齢者の方に優しいバリアフリー住宅にも対応しておりますので、長きに渡ってお住みいただけます。あなたのライフスタイルにぴったりの住まいをデザインすることができます。